2007年06月05日

第百四十三回「蛇蝎姫と慙愧丸」

yamasiro
廣島屋でキュ!廣島屋

 このコラムがアップされるときには、新宿ゴールデン街での紙芝居をすでに見ていると思うが、その話については次回書きたいと思う。

 今回は、平成のこの時代に新しく生まれた肉筆紙芝居「蛇蝎姫と慙愧丸」の上演イベントについて。

 杜の都、仙台を舞台に「猫三味線」上演会など、街頭紙芝居を再生・再評価する精力的な活動をおこなっている「みちのく芸能大学」主宰のすずき佳子さんを中心とした「慙愧丸プロジェクト」による21世紙芝居「蛇蝎姫と慙愧丸」は、原作・脚本をアニメ「ぼのぼの」の監督でもあるクマガイコウキさんが、画を三邑会の作品でも御馴染みの(雑誌「大阪人」の紙芝居特集にもインタビューが掲載されていた)佐渡正士良さんが担当している。佐渡さんは街頭紙芝居全盛期を支えていた、今年で96歳になる現役最後の紙芝居画家だ。

 慙愧丸プロジェクトの公式ホームページを見ると、予告編も見ることができる。

 語りを担当するのは講談師・神田陽司さん。古典のほかにも意欲的な新作も上演している方であり、実は以前舞台の仕事でご一緒したことがある(そのときのボクは一裏方だったので、親しくお話させていただいた、というわけではないが)。

 この「蛇蝎姫と慙愧丸」がなんと7月に浅草・木馬亭で上演されるのだ。それも、「蛇蝎姫と慙愧丸」だけではない、「声をなくした紙芝居屋」こと森下正雄さんの「黄金バット」の口演や、紙芝居の先行芸でもある「のぞきからくり」「写し絵」の上演もあるというではないか!

 街頭紙芝居の裔を勝手に名乗る身として、これを見ずして紙芝居屋を名乗ることはできないだろう。大げさなようだが、そういう気持ちで早速チケットを予約したところである。

 ただ、作品としての街頭紙芝居を復活させるべく製作された「蛇蝎姫と慙愧丸」であるが、一点「講談師の方による上演」ということに引っかかる部分がないではない。浅草の公演では、音楽や照明などかつての街頭ではできなかったことも存分に出来るのだろうが、ぜひいつかはこういう作品を「街頭」で「街頭紙芝居屋」による上演をおこなってほしいものである。

 とにかく、ここのところ紙芝居関係で目が離せないニュースが多い。大阪で元ホームレスのグループが紙芝居をやっていて、今度イギリスで上演する、という話をネットで知った。これについてはまた後日、詳細をこのコラムで紹介できれば、と思う。

 「蛇蝎姫と慙愧丸」公式ホームページ
 http://www.officekoki.com/zankimaru/zanki_index.html

 続きは明日のお楽しみ!
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