2007年06月25日

第116回『あだ名』

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劇団上海自転車主宰(拠点・愛知) 中野菜保子

 このコラムがアップされる頃には、池袋にて本番を迎えている。

 今回の公演は、お互いに全く知らない役者・演出家・作家が一堂に会し、コメディを創った。

 初めて出会う仲間同士、お互いに勝手も癖も分からず探り探りだったものが、最初の3日間くらいでスグに打ち解けることが出来たのが、今回のカンパニーのいいところの1つだ。

 いい仕事をしようと思えば、やはり早めに仲良くなるに限る。

 初めて集まる場合、私達は“ワークショップ”をやるコトが多い。私達の言う“ワークショップ”とは、即興で演技をしたり、ココロとカラダを開放するトレーニングなどをするコトであるが、今回のカンパニーがスピーディに仲良くなれたのは、“名前オニ”をやったからではないだろうか、と考えている。

 “名前オニ”というのは、基本的には鬼ごっこだが、オニにタッチされそうになったら誰か他のヒトの名前を呼ぶと、名前を呼ばれたヒトがオニにかわるという、少し変わったルールがある。

 名前を呼ばなければならない以上、まず覚える必要がある。覚えるには本名よりあだ名の方がいいので、大概あだ名をつける。

 あだ名で呼ぶ相手というのは通常、ある一定ライン以上親しい関係になったヒトたちであるが、“名前オニ”をすると親しくなる前に既にあだ名で呼び合うコトになる。

 これが不思議と、仲良くなるためには効果的なのだ。互いをあだ名で呼び合うコトによってお互いが親しいものと錯覚するため、遊び終わった頃にはそのままあだ名で呼び合い、和気藹々とした関係が構築されている。

 “名前オニ”からスタートした今回のカンパニーによるお芝居は、あたたかい作品に仕上がった。
 もし、新しく集まった集団における空気が硬いような気がしたら、是非あだ名で呼び合うことをお薦めする。出来れば“名前オニ”をするのが1番だけど。
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祝!ど-てい卒業しました!
Excerpt: 西川先生みたいな女の人に37マモナ買ってもらえました! 
Weblog: けいた
Tracked: 2007-07-01 20:44
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