2007年07月02日

第117回『ドラマ』

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劇団上海自転車主宰(拠点・愛知) 中野菜保子

 芝居や演劇のコトを“ドラマ”という。
 ワタシの生業としている世界だ。

 劇的だったり強く印象に残ったりする出来事を“ドラマ”という。
 ワタシの暮らしている日常世界であり、意外と頻繁に起こり得るコトだ。

 去る6月25・26日に、新しく出逢った仲間との、生まれてはじめての東京公演が終わった。満員御礼、コミカルな舞台だった(ありがとうございました)。
 
 ほぼ毎日稽古があったので、おんなじ面子と物凄い頻度・密度(笑)で顔を合わせるコトになった。しかもほぼ毎日のように飲み屋で夕食を済ませていたので、仲良くならないわけがない。

 嗜好・思想が少しずつ明らかになり、それぞれのキャラが決まり、鉄板(お決まりの)ギャグが出来、いい歳なのにオール(徹夜)をして、まるで海賊か何かのように大騒ぎをした、そんな印象だ。

 そしてみんなでヒイヒイいって“ドラマ”をつくり(今回は難産だった)、本番が終わった。そう、物事には必ず終わりがある。当然のように、楽しい出来事の後には必ず胸が張り裂けそうな出来事がある。

 全体打ち上げのあと、有志だけでカラオケに行った。そこでワタシはボロボロに泣かされた。スピッツの『楓』などの所謂“別れ”や“仲間”のようなものがテーマの歌を何曲もみんなで熱唱されてしまっては、もう号泣するしかない。

 1ヵ月という短い時間しか共有していない間柄なのに、こんなにも別れが辛いのだ。嗚呼、これらの日々がどれだけワタシタチにとって濃密な時間であったことだろう。作られた“ドラマ”でない“ドラマ”が、こんなにも身近に転がっていたのだ。

 ワタシの暮らす日常の“ドラマ”も、まんざらでもないらしい。みんなの歌を聴きながらそんなコトを思いまた涙して、ただ打ち震えていた。悲しみの涙とは少し違う涙が流れた。

 …もっともこの打ち上げーーというかカラオケーーは、役者と演出家が集まって構成されているので、もしかしたら作られた“ドラマ”であるかもしれな……
この記事へのコメント
がびーん!(←リアクション古い)
いやいやいや、作られ・・・てはいないでしょう。
たとえ作られ・・ゴフッゴフッ・・としてもそんな素敵なドラマならいいじゃないか。
涙はココロを浄化します。よかった、本当によかった(涙)。
仲間っていいですね、出会ってからの時間じゃないですね。一人ひとりが仲間のために一生懸命になって信頼が生まれる。
某少年誌海賊漫画読んでても真剣に涙がこぼれます。「友情」っていう、いまいちピンとこないワードを連呼するんじゃなくて、大切な人を大切にする心がストレートに伝わります。あの漫画好きです。
Posted by あまいもんずき at 2007年07月02日 23:42
東京公演、ほんとにおつかれさま。

普段でも遠いのに、さらに遠いところから

応援するかたちになってしまったけど、か

けがえのない時間を過ごせたようで、心か

ら喜んでます。

私は普段、どうも涙をがまんしてしまう癖

があるので、人前で素直に号泣できたとい

うのがうらやましい。

ほんとにいい仲間と出会えたんだね。

また後日談聞かせてね。


Posted by ぷら at 2007年07月04日 17:09
あまいもんずき 様

 私は鈍感な方なので、こう具体的に態度で示されるのが1番嬉しく思います。だから私も、涙をガマンしません。

 私のために”ドラマ”を創ってくれたコトにも、この出会いにも感謝!です。


ぷら 様

 応援有難う。無事に帰ってきました。

 学生時代のような感覚で付き合える仲間に出会えたコトに、私自身驚いています。

 そやね、ぷらちゃんは泣くのをガマンしているイメージがある。それはそれで、ぷらちゃんの優しさなんだと思います。

 私は泣いてしまうので、周りも悲しくさせてしまうことがある。

 たんまり東京武勇伝をおハナシするよ!
Posted by 中野菜保子 at 2007年07月06日 09:26
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