2007年07月24日

第百五十回「蛇蝎姫と慙愧丸・感想」

yamasiro
廣島屋でキュ!廣島屋

 先日浅草・木馬亭で見た「蛇蝎姫と慙愧丸」の感想を書く。

 木馬亭のキャパは130人ということで、舞台もそれなりの大きさになる。前々回のコラムで書いたように、イベント第1部・森下さんの「黄金バット」上演のさい、紙芝居の大きさは通常のB4サイズではなくA3だった(なぜそういいきるかというと、黄金バットの前におたのしみクイズをやっていて、その絵は一回り小さかったからだ)。つまり広い会場版だったようなのだ。

 が、短時間で終わる「黄金バット」はそれでいいとしても、300枚以上ある「蛇蝎姫と慙愧丸」はそうはいかない。数年前四谷で見た「猫三味線」の上演のときと同じように、演者の横にある紙芝居をカメラで撮影しそれをプロジェクターで大画面に映す、という方法で対応していた。そして「猫三味線」と違うのは、舞台上手に音楽担当の榊原光裕さんがいて、物語の進行にあわせてシンセやギターなどを使って効果を出していたことだ。

 演者である神田陽司さんは、すでに仙台でも上演を行っているせいか、かなりこなれた様子で、休憩をはさんでたっぷり2時間語りつくしていた。素早く絵を引き抜いたり、じっくり語ったり、絵に(そして物語に)ツッコミをいれつつ、その緩急自在さは、やはり神田一門異色の講談師だけある。

 ただ、やはり本職の紙芝居屋でないということもあって、たとえば絵を半分だけ引き抜くだとか、そういう細かいテクニックが見れなかったことは残念であるが、これは通常の街頭紙芝居の上演にはない「まとめて上演」という方式には使いづらい技術なのかもしれない。

 そして、物語の方であるが。

「Dウィルス」というギミックを使い、舞台をあくまで仙台にこだわった(物語の発端も仙台・伊達藩、終盤のDウィルスによる大殺戮も仙台市内)展開も、無意味に広げすぎずにすっきりしてよかったと思う。といって、考え抜かれ隙間のないギチギチの物語ではなく、それなりに突っ込みどころのあるゆるい作りになっているところも面白い。

 できればこの新世紀紙芝居を、間近で、街頭でやっていたのとほぼ同じ状況でぜひ見てみたいと思うのだが……。

 続きは明日のお楽しみ!
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