2007年08月06日

第122回『絶対に言わない』

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劇団上海自転車主宰(拠点・愛知) 中野菜保子

 劇団M.O.P.の『エンジェル・アイズ』が絶賛稽古中だ。公演は8月25日(土)の京都公演が皮切りとなる。
 ということで、作・演出のマキノノゾミさんのおハナシをお伺いしてきた。インタビューの様子は、8月1日発行の演劇専門誌『Confetti』に掲載されている。

 『エンジェル・アイズ』は15年前に上演した西部劇の再演である。舞台で、西部劇だ。“西部劇っぽいもの”ではなくて“西部劇”を創るとなると、これはもうエライコトである。

 その見せ方についてアレコレ聴いていたトキに、とても印象に残ったフレーズがある。
 「エンターテイメントは要するに、ウソをウソだと絶対に言わないもの」

 例えば「ディズニーランド」にはホンモノの動物はいないし、何もかもがゼンブ作り物 ――ウソ―― であるのに、ランドを動かしている人たちは全てをホンモノとして扱う。その徹底ぶりがすごいから、お客さんも最初は照れくさい感じがしたとしても、度重なる非日常的なコトやモノに対して過剰に反応しているよりも、乗っかってしまった方が楽しめることに気づくのである。

 リアルだとか等身大だとかそういったもので表現するのではなく、徹底的にウソをつきとおし、想像力にうったえる。すると例えば、舞台上のただの床が荒野に見えてくる…。

 …ワタシの(コトバの)補足も入ってはいるが、概ねこんな風にとてもわかりやすく、チカラとココロを込めて話してくださった。

 ワタシ自身はコメディを創るにあたってある程度のリアリティは含ませておきたいタイプではあるが、「ウソをウソだと絶対に言わない」というそのコトその部分が、ワタシの考えている、「ポーカーフェイスでコメディを書く」というコトにとても似ているような気がしたのだ。

 笑いを取ろうとしておふざけでやっている(これはウソですよ、といってしまうことに等しい)コトが露骨に表れると、現実に引き戻されてしまう。かといって、あまりにリアルにやりすぎても笑いドコロがわからない。

 絶妙なバランスで創られた舞台は、抱腹絶倒間違いナシなのである。

 …そんなこんなでとりあえず、“馬”をどうするのかが気になるところだ。
この記事へのコメント
 某国のお城は楽しかった。「恥ずかしいなあ」と内心思いつつ参加しましたが、キャスト(あの国で働く人たちを、こう呼ぶそうです)の真剣さに脱帽し、みんなでノッたほうがずっと楽しいことに気づきました。
 雰囲気を読んでノせるきっかけ作りが成功・失敗の分かれ道になりますね。
 マキノノゾミさんの芝居楽しみです。東京より大阪公演のが近いので狙います。
Posted by さわ犬 at 2007年08月07日 21:59
さわ犬 様

 ああ、なるほど、キャスト本人のノせるキッカケ作りのテクニックと、衣装・装置・設定などそこに存在する全てのモノ・コトの徹底振りが揃って初めて成功することなんでしょうね。

 ワタシも大阪公演へいくつもりです。もし私を発見したら気軽にお声をおかけください。
Posted by 中野菜保子 at 2007年08月08日 03:36
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Posted by したなどと at 2007年08月15日 01:57
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