2007年08月13日

第123回『魅力的なわけ』

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劇団上海自転車主宰(拠点・愛知) 中野菜保子

 そらがとても広くて陽射しがまぶしい。生暖かいような冷たいような風が吹いてきて、潮の香りがする…。そうか、ここは海が近いのか…。
 イベントの仕事場が海辺のリゾート地にあるので、初めて職場へ赴いたときに、そんな風におもった。

 現地までは電車とバスを乗り継ぐ。同じバスには水着や浮き輪などを持った一般のお客さんも乗っていて、皆、これから待ちに待った夏をおもいきり満喫するのだと言わんばかりに、瞳をキラキラさせて友達と談笑している。

 現地に着いたらついたで子供からオトナの女性までビキニ姿で大はしゃぎしているのが目に飛び込んでくる。皆とてもキラキラ輝いて見える。

 どうしてこう、海辺やら水辺というのは魅力的にみえるのだろう。水しぶきを上げて水面に突っ込んでいく絶叫マシーンを見ながらそんなコトを考えていたら、ふとあることに気づいた。

 状況としては、非日常である、というコト。芝居を観に行ったりコンサートに行ったり…そういういつもと違ったコトをやっているコトによる、興奮状態であるコト。

 また、大概ミズで遊ぶひというのはピーカンな天気のことが多い。そうすると、太陽の光を水が反射して、カオやカラダに当たる。丁度、舞台の上の役者に照明が当たっているような感じだ。だからカオが白く飛び、大変美しく見える。雪山でも同じことだろう。

 さらに、ニンゲンは興味のあるモノゴトを見たりやったりするときは、黒目が大きくなるそうだ。丁度、役者が舞台の上で水を得た魚のように芝居をやっているトキ、とても黒目がおおきくなる。黒い部分の面積が広いと、可愛く見える。

 こういった条件が重なり合って、みんな魅力的に見えるようになるに違いない。舞台役者が魅力的に見えるのも、少なからずこういう理由を含んでいる。

 海やゲレンデで出会ったヒトと、改めて町で会ってみたらたいしたことなかった、というのはよく聞くハナシだ。しかし逆にいえば、モテやすい状態でもあるわけだから、この夏、恋人の欲しいヒトは、ぜひとも水辺へ行ってみると良いだろう。

 それでもダメなら、試しに役者にでもなってみてはどうだろうか。
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