
BACK STAGE 毛戸康弘
公園で野球に興じている子供たちがいました。
プロ野球ごっこでもあるのでしょうか、彼らは口々に「俺、イチロー!」、「じゃあ俺、松井!」、「俺、松坂!」と言い合っていました。最後の一人が「俺は……谷繁じゃ!」と言った瞬間、「ダッセ〜」、「寒ぅ〜」、「こいつアホや」と集中砲火を浴びていました。谷繁捕手を舐め過ぎのような気もしましたが、何だか微笑ましくもありました。
野球が終わると、彼らは集合して相談を始めました。「次なにする?」、「別のところ行く?」、「お前の家は?」などと言い合っていました。やがてその中の一人が何を思ったか、「チンチンの見せ合いしようぜ!」と言い出しました。すぐに却下されましたが、自分の子供時代とあまり変わらないこと言ってるなぁ……と、少し暖かな気持ちになると同時に、「仮に見せ合ったら、お前たちには負けない」という反骨心が僅かによぎったものでした。
テレビドラマや映画と違って、舞台演劇には子役が出演することはあまりありません。
もちろん様々な事情があるのでしょうし、その理由もいくつか推測できるのですが、かといって全く不可能な話でもないように思います。
以前、観劇した舞台に子役が出演していました。それは劇団を主宰されている方の息子さんでしたが、大人たちと遜色ない達者な演技をしておりました。公演前には劇場の表に立ち、来場する観客に「いらっしゃいませ」と頭を下げている様子を見て、何と出来たお子だろうと感心したのを覚えています。
小演劇における子供の出演には、色々な諸問題、不安材料があると思いますが、彼らの持つ独特な感性は時として大人をハッとさせることがあります。伝統芸能ではありませんが、子供の頃より舞台上で役者や観客に揉まれてきた小演劇の舞台子役が、将来どういう役者に成長するのか? という無責任な興味もあったりします。
小さなお子様のいるお父さんお母さん……特に、いつかは我が子を芸能界にと考えておられる方々……「まずは舞台役者としてスキルと社会勉強を積ませてみる」というアプローチはいかがでしょうか? もちろん、お子様自身の意思を尊重された上で……。
もしよかったら、「子役を募集しています」、または「子役が出演しています」という劇団、探してみられてはどうでしょうか? 是非応援したいです! ……無責任に。







